オレの女

銀木犀にはたまに預かりっ子ブランがやってきます。
小型犬を飼ったことがない私にとって、小型犬を飼う危険を教えたわんこでもあります。
危険。そうマジ危険です。
だっこ〜だっこして〜と、ちぎれんばかりに尻尾を振り、抱かれるとプフ〜を甘いため息をつき、全体重を預けてくる。
もういとおしくていとおしくて、どんな用事も放りっぱなしになっちゃいます。
そう、やつは危険です。おかげでブランが来ると用事は山積み。

そんな危険なかわいいやつが本当に危険になるときがあります。
ブランが初めて我が家にやってきた時にはまだボルゾイのナターシャやラム・セティの母サラが存命の頃で、
大型犬4頭対トイプーなのに最初から相性がよく、昔から共に暮らしていたかの如く、群れに溶け込んだのですが、
ヒートの時期(避妊はしていますが、そういう時期になるとかすかな臭いは出るそうです)になると、
ただひたすら、その子をガードします。人間にはその子を決して触らせません。
”オレの女に触るな!”とばかりにうなり、いつでもやってやるぜ!!てな感じです。

そんな時にはあまりに凶暴な顔をするので、ただその時が過ぎるのを静かに待つしかありません。
それでも、小さな子が全身全霊でオレの女を守ろうとする姿は滑稽だけど、かっこいい。
ここまで読まれてそういう時期に女の子と一緒にいてるのって、可哀そうじゃない?って思われた方もいらっしゃるのでは?
どうぞご安心を。ブラン、流行りの草食系男子なんです。
目当ての子のそばに寄り添い丸まって、満足げにムフウ〜って鼻から大きな息を吐くと満足げな顔で眠りにつきます。

なんともはや、かわいいやつです。